蝋けつ染めの技法を用いて染められた生地を指します。
現在では手描き、型押し、手描きと型押しのコンビネーション、それから“バティック風”な柄の機械プリントもの、それらひっくるめてバティックと呼ばれています。
インドネシア、タイ、マレーシア、ビルマなどの東南アジア、中国南部、それからアフリカでもバティックは作られています。
チャンティン この道具で布に模様を描きます。チャンティンには様々な種類があります。
ロウ 小鍋に溶かして、チャンティンですくいます。ロウにもいろいろ種類があり、
用途別に使い分けをします。また、地方や工房によってロウの配合などが異なります。
インドネシアではコンポールと呼ばれる小さな灯油ストーブ、ガスストーブのようなものを
使ってロウを溶かします。日本では電気コンロを用います。
1.下絵を布に写す。
2.ロウ描き。
3.染め。
4.脱ロウ。
中部ジャワ、ジョグジャカルタの伝統的な配色・紺茶のバティックはこんな手順で作られます。
1.輪郭線を描く。このときは、粘度の低いクロウォン((klowong)と呼ばれるロウを使用する。
2.白く残す部分を粘度の高いテンボック(tembok)と呼ばれるロウで伏せる。
3.紺色に染める。
4.茶色に染めたい部分をクロッカン(kerokan)またはチャウック(tjawuk)と
呼ばれる道具で引っかき落とす。
5.紺に残したい部分をロウで伏せる。
6.茶色に染める。
7.脱ロウする。
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